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瀧靖之教授の話食動眠コラム
第2回
脳を健康にする生活習慣『話・食・動・眠』
〔その1〕会話(コミュニケーション)の効用

前回、脳を健康にする生活習慣として、『話・食・動・眠』、つまり「会話(コミュニケーション)」・「食事」・「運動」・「睡眠」が大切だというお話をさせていただきました。
その中から今回は、『会話』(コミュニケーション)の効用についてお話ししたいと思います。

人と『会話』をすればするほど、脳は元気に!

私達が人と会って、普通に他愛のない世間話をしている時でも、脳の中ではさまざまな領域が活発に働いています。
『会話』(コミュニケーション)をしている時は、ちょうどおでこの辺りにある「前頭葉」という領域が使われています。ここは、会話の他にも、深く物事を考えたり、判断したりというような、他の動物にはできない、人間だからこそできる高度な認知機能の役割を担っています。

実はこの「前頭葉」は生活習慣の影響を非常に受けやすい領域です。だから、脳に良い刺激となる人との『会話』(コミュニケーション)を日々の生活の中に積極的に取り入れれば、高齢者の方でも「前頭葉」が活性化することがわかっています。逆に脳をあまり使わない、悪い生活習慣を続けると、加齢とともにどんどん萎縮してしまうのです。

認知症のカギを握る海馬

もうひとつ、「人間らしさ」を司る大切な役割を果たしているのが側頭葉の奥深いところにある「海馬(かいば)」です。この形状がタツノオトシゴのような形をしていることから英語でその名称であるシーホース(Sea Horse)から「海馬」と名付けられました。

この「海馬」は、記憶全体をコントロールする重要な働きをしています。記憶には、電話番号のようにすぐに覚えても、繰り返し使わなければ時間経過とともに忘れてしまう「短期記憶」と、家族や友人の名前、誕生日、言葉の意味や雑学などの知識、1日の出来事や子どもの頃の思い出など、時間が経過しても忘れない「長期記憶」があります。
 これは、「海馬」が、受け取った情報を長期的に覚えておく必要があるかどうか判断して、必要であれば保存し、必要なければ消去するというように記憶の整理整頓をしているからなのです。
 昔の記憶で、楽しかったことを他の記憶よりも強く鮮明に覚えているのは、「海馬」がその記憶をより重要だと判断して保存しているということになります。さらに、その記憶が必要になった時に「思い出す」という働きをしているのも「海馬」です。まさに「海馬」は「記憶の司令塔」ともいうべき存在です。

脳を元気にする生活習慣
『会話』コミュニケーション

人と会ったり、グループで活動したり、地域社会のイベントに参加したりと、『会話』(コミュニケーション)をしている時、私達は、自然に、相手の話を聞いて理解したり、考えて話したり、相手の気持ちを思いやったりしています。その時、脳の「前頭葉」や「海馬」はフル活動していて、次に会う予定や待ち合わせ時間や場所に注意を払っている時も刺激を受け続けているのです。だから高齢者の方が色々な人との交流やふれあいによって、取りとめもないお話でも『会話』出来る機会を持つことが大切です。これはTVを見て過ごす生活習慣では満たされません。人との『会話』のある生活で脳を元気する生活習慣を心がけましょう。

次回は「食」を通じて、脳を元気にするコツをご紹介します。お楽しみに!
話・食・動・眠のある暮らし
仙台泉の取り組み
外で風や光を感じながら会話を弾ませるウッドデッキ

「ハイムガーデン仙台泉」では、できるだけ自然に会話が生まれるように共有スペースにはラウンジや食堂のコミュニティスペースをはじめ、ウッドデッキテラスや花壇・菜園、ガーデンジムなどを設けて、自然に人とふれあう住環境を目指しています。入居者様同士の交流はもとより、近隣住民の方々ふれあう場づくりも積極的に取り組む予定です。

花壇・菜園を設けて、
入居者様に植栽育成・収穫にご参加いただきます
アットホームで落ち着いた雰囲気のダイニングで、
食後はゆっくり談話を楽しみ、交流を育みます
瀧 靖之(たき やすゆき)
東北大学 機能画像医学研究分野教授、東北メディカル・メガバンク機構教授、医師

東北大学加齢医学研究所及び東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。16万人の脳画像を研究分析し「生涯健康脳」を提唱。

著書に「生涯健康脳」(ソレイユ出版」、「脳はあきらめない!」(幻冬舎新書)、
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツ教えます!」(廣済堂出版)他

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